風鈴、逃げ水、かくれおに

掴んで抉って引き千切ってでも、離さないで
かわいそうな白い背中
風さえも捏造される街で少年は流星を見た。
心奪われた瞬間が華
目を逸らせば、散華
ずるい指先、滑らせた
愛を込めて愚弄
「本当にそれが最初、だったかい?」
徹底的に変質的な愛情の矛先

君と迷子になる妄想
陳腐で悪いね、だけど誓うよ
ヒステリックな恋慕
君も僕と一緒に、この大気に抱かれてる
綺麗なのは浴衣なんかじゃなくて、さ
ダァリン、泣いちゃだめ
すぐ傍の自己嫌悪
軌跡があるから奇跡になる
誰か命令を、命令を、命令を、
自転車と潮風と炭酸水